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今更ながら「もしドラ」を読んでみた。ドラッカーの入門書として良いと思う

もしドラ

こんにちは。Ken(Ken_kentabi)です。

部屋を掃除してたら、だいぶ前に実家から持って帰ってきた「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)を発見しました。

いつだったかものすごく流行り、確かドラマにもなりましたよね。だから読もうと思っていたのに気がついたら未読のまま放置されていたという。。。

サクッと読めそうだし、せっかくなので読んでしまうことにしました。

小説なのでとても読みやすく、読むだけなら2時間もあれば十分です。

原書であるドラッカーの「マネジメント」は読んだことがないのですが、もしドラだけでも学べることは多いと思います。

いくつか内容紹介しますね。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

あらすじ

女子マネージャーであるみなみと野球部の仲間が甲子園を目指して奮闘する青春小説です。

高校野球の女子マネージャーであるみなみは、マネージャーの仕事のために本屋で勧められたドラッカーの『マネジメント』を買い、マネージャーとは何かというところから考え始めます。

はじめは難しくて理解に苦しみますが、しだいに野球部のマネジメントにも生かせることに気付きます。

マネジメントの教えを野球部へ反映させていくことにより甲子園を目指す物語です。

顧客とは誰か

ドラッカーは、企業の目的、すなわち企業の事業はは顧客によって定義されると説いています。

みなみは野球部が企業と同じ「組織」であることに気づき、まずはその「顧客」が誰に当たるのかを考えます。

僕も同じく考えてみたところ、野球部の顧客とは彼らを応援してくれる親や友達ではないかと思いました。

しかしこれは本書で見出される答えの中では本の一部です。

野球部の顧客とは、彼らを応援してくれる親や友達だけではなく、そのほかに応援してくれる甲子園ファンや高校野球連盟、ひいては野球部の監督や選手自身も含むものだとみなみは気づきます。

なぜなら野球部員無しには高校野球は成り立たないからです。野球部とは、いわゆる組織の従業員であり、また顧客でもあるのです。

それではその顧客が求めているものは何でしょうか?

みなみは、高校野球において顧客が求めるものは「感動」だと定義しました。

だから野球部の事業とは、顧客に感動を与えることであり、顧客に感動を与える組織こそが野球部なのです。

では、自分の勤めている企業、または自分のビジネスにおいては、「顧客」は誰になるのでしょうか?また、その顧客が求めているものは何でしょうか?

今まで僕は顧客とは自分の商品・サービスを購入してくれる人のことだとシンプルに考えていましたが、よくよく考えてみればもっと先がありそうです。

これについてはまた後ほど時間を取ってゆっくりと考えてみたいと思います。

マーケティングとは、顧客が求めているものを知ること

マーケティングとは、顧客の現実・欲求・価値からスタートするものであり、すなわち「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」ということを定義することだとドラッカーは言います。

みなみはこれを「感動」だと定義することから始めました。しかし同じく顧客である部員は、実は一人一人異なる思いがあることに気づき、それを面談という形で調査することにしています。

確かに自分が部活動に取り組んでいたときも、一人一人部活動の目的は異なっていたように思えます。

単純に進路のことだけを考えてやっているような人もいれば、そのスポーツが好きでしょうがないからやっている人もいました。

一人一人目的は違うのだから、その人に合わせた指導をするにはその人のことを知らなければいけませんよね。

その人が何を求めているのかを知ること、それこそがマーケティングなんですね。

イノベーションとは、新しい満足・価値を生み出すこと

イノベーションとは、新しい満足、すなわち新たな価値を生み出すことだとドラッカーは言います。

既存のものは全て陳腐化すると仮定し、それを捨てることからイノベーションは始まります。

みなみはイノベーションについて、高校野球において陳腐化したものが何かを考えることから始めました。

僕は野球には詳しくないのでそれが何だかを考えることは出来ませんでしたが、本書ではそれは「送りバント」と「ボール球を打たせる投球術」と仮定していました。

そしてそれらを捨てた結果、生み出されたものが「ノーバント・ノーボール作戦」です。これがどんなものなのか、言葉から想像はできるかもしれませんが、詳しくは本書を読んでみてください。

既存のものは陳腐化する。今自分のやっていることが陳腐化すると仮定するなら、一体そこから何が生み出せるのか。

それを考えるのはなかなか難しいですね。シンプルに言えば、今ある常識を一度捨てて考えるということだと思うのですが、体に染み付いた常識を捨て去ることはなかなか難しいです。

だからこそやる価値があるし、やらなければいけないことなんでしょうね。

終わりに

正直なところ、組織の経営に携わることがない僕がこの本を読んでもいまいちピンとこないところは多かったです。

ですが純粋に物語としてもしドラは面白いですし、この本でみなみが野球部でどんなことをしたのかさえちゃんと覚えていれば、そこからドラッカーの言っていることを考えることは可能だと思いました。

もちろん、もっと深く読み解こうと思えばもしドラでは足りないと思いますが、さわりの部分だけ学びたいならもしドラはとてもおすすめです。

というか、ドラッカーを知るためではなく、単に小説を読むためとしてこの本書を手に取るほうが良い気はします。

是非一度軽い気持ちで読んでみてください。そして興味があったら、次にドラッカーをちゃんと学べば良いと思います。

僕はまだ組織を経営する立場になることはないので、とりあえず本書のストーリーだけは覚えておき、また必要なときがきたら改めてドラッカーに手を出してみるつもりです。

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